2021年09月19日

古民家のご相談でした。

中讃にて、古民家のご相談を頂きました。
石場建ての建物と、廻りの不動産との兼ね合いのご相談でした。
耐震改修工事も検討事項に入っていて、
数種類の業務が絡み合う、建築・古民家・不動産、連携の
ご相談となりました。

お施主様の近いうちの将来の安泰の為、今できる事を
考えておこう、という事が主旨となりますので
出来る限り、将来に不安を残さないご提案が
できれば良いと思います。

古民家をできる限り後世に残すために、
古民家と併せて、不動産のご提案も致します。
どうぞお気軽に。。











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2021年09月16日

古民家の用途変更

古民家はもともと “住宅” として、つくられたものです。
最近、古民家cafeとか、宿泊施設とかに転用(用途変更)されている
物件がありますが、建築基準法上では用途変更(特殊建築物)に
当たる場合、確認申請が必要となります。
確認申請が必要となった場合、現状の法律に合わせなさいよ という事に
なるのですが、構造体とかは合わせる術がほとんどなく、あきらめる事が
多かったのが現状でした。

空き家の問題が多くなり、令和2年の法規制で200uまでの用途変更は
確認申請が不必要となりました(オールフリーではないですよ)。
これに伴い、随分と用途変更が楽になり、壊されるかどうかといった
古い建物が残されるようになったり、活用されるようになったと思います。
かといって、何も規制されないわけではないです。建築基準法の他
消防法や衛生法等、他の法律も併せて守って下さいね!

不安な場合は、お問合せ下さい!

※写真は古民家を甘未処に再利用した飯山の物件です。

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2021年09月12日

古民家の丸太

古民家の醍醐味の一つに、小屋裏(屋根裏)の丸太がありますよね。
皆さん、すごいね〜〜と、おっしゃります。
凄いと思います。
すごいね〜と、おっしゃる方に、丸太の取り出し(生えている木から)、
現場までの運搬、製材の仕方、組み方、設計(墨出し)等など、
当時の作業風景と方法をお伝えすると、皆さん目をキラキラさせて
更に、すごいね〜〜と、なります。
ホント、すごいんですよね。。

古民家の再生時、この丸太を見せて欲しいというお施主様が多いです。
煤けた太い丸太、見ているだけで時の過ぎるのを忘れて
しまうかの様です。
丸太に墨書きなんかあると、最高ですよね!

◆写真は丸太の現し、何点か・・。

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2021年09月09日

ああ、またなくなるのか〜

気になっていた古民家が解体されていました。
随分状態が悪かったので、これ以上は危険と判断されたのだと思います。

協会を立ち上げるきっかけになったのも、カッコいいと思っていた
古民家が、パッと消えるようになくなり、駐車場になったりしていたのを
せめて、図面や写真でも残せないか。。できれば何らかの形で再生に
繋がらないか。。との思いから左官屋、瓦屋、設備屋、建築屋6人で
話し合ったりしていたのが始まりでした。
発足より11年。
数多くの古民家のご相談に伺いました。
立派に再生した古民家も多くありますが、残念ながら解体された
物件もあります。

簡単に残してほしいとは言えません。
残すことには、大変な量力が必要です。
お金もかかるし、精神的にもしんどいかもしれません。
でも、少しでも、なんとかならんかなあ??と、思えるようでしたら
お気軽にご相談ください。
お問合せで一番多いのは、“どうしたらいいの?”の問いかけです。

少しでも、後世に伝統建築や文化・想い出がつながれば
幸いです。

◆神戸にある箱木家住宅(箱木千年家)
 10年前に視察に伺った時の物。
箱木家住宅説明はこちらより↓
https://www.city.kobe.lg.jp/a21651/kanko/bunka/bunkazai/estate/bunkazai/syokai/hakogi.html

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2021年09月05日

同じ形状・同じ感覚

古民家を数多く見ていると、あまり見かけない仕上げや
丸太組を違う家で、パタっと見かけたりします。

よくある讃岐の農家の家はあちこちで見かけますが
庄屋さんの家や茶室で見た仕掛けや、数キロ〜数十キロ離れた所で
全く同じものを見かけたりします。
“これ、あそこの家とそっくり”と、いった感じなのです。

村には一組の大工、左官、建具屋等が備わっていたと思うので
その村の範囲で同じような仕上げや癖があるのは判るのですが
そこまで離れた所で、同じ仕事も伝わるのですね。

現代では、外壁、屋根、内装、建具等も工業化され、
全国同一の品物になり、九州から北海道まで町並みは
均一化されてきて、地域の町並みの姿は消えていく一方で
古民家には地域のこだわりが生き続けている妙味。
やっぱり面白いのです。

◆飯山でお仕事した家の土間小屋組み。
 これと全く同じ仕事をつい先日数キロ先で拝見しました。
 数キロだと、どちらかが先輩で、先輩の仕事を習って仕事したか、
 同じ棟梁が仕事した可能性がありますね。
 考えただけで、ワクワクします。

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2021年09月02日

古民家のポイント

古民家を見に行くときの一つのポイントが屋根です。
今の時代に、茅葺きそのままという物件はまずないので、
茅葺きに鉄板(銅板)をかぶせているか、瓦を利用しているかに
二分されます。
鉄板部分は大体大丈夫な古民家が多そうです。
問題は瓦の古民家。
これは、判断が難しい所です。
まず、不陸(いがみ)が無いか。これで大体は判ります。
不陸があっても、比較的状態の良い小屋組みの古民家もあります。
あと、ズレや隙間がないか・・。
古民家は、木と土と紙と石でできています。
水気には弱いので、瓦がずれていて、水気が家の中に入っていくと
寿命は一気に縮ます。

屋根の補修は古民家改修工事の中でも、多くの金額が掛かる部分です。
気を付けて観察しましょうねえ〜。

※写真は屋根を葺き替えでなく、塗装工事で綺麗にしたものです。
 上の段が塗装後、下の段が塗装前

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 全面終了後

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2021年08月29日

ご相談頂きました。

中讃にて、古民家のご相談に伺ってきました。
茅葺き屋根に鉄板をかぶした、香川によくあるタイプの古民家です。

“どういう風にしたらいいか、良くわからない??”
との事。。この相談一番多い悩みです。
そりゃ、解りませんよね・・。
工事費一体いくら?そもそも治せる??どうやってなおすの???などなど。
霧の中を歩いていくような感じだと思います。

でも、まずは、住んでいる人がどうしたいか・・なんですよね。
ゆっくり、そのお話をお伺いして、今までの工事内容等をお話し、
すこ〜しずつ、お話を聞いてもらいます。
1回では無理なので、何回も何回も、お話します。

この古民家も次世代につながって行くといいですがね〜。

※写真はイメージです。


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2021年08月26日

アキリノ 取材行われました。

アキリノ(空き家とリノベーションときどきリフォーム)の取材が
津田町の古民家で行われました。
一年間限定メディアで年六回発行される、新聞の小型のような媒体です。
アキリノはこちら↓
https://akiyatorinobe.com/
(私達も数件取材を受け、掲載されていますので、どうぞご覧ください!)

津田の古民家では、簀戸が収められていました。
床の間の掛け軸も架け替えられていて、とても贅沢な時間がそこには
流れています。

※写真は取材の様子と簀戸

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2021年08月22日

丸亀市の古民家再生工事 進んでます!

丸亀市で行われている古民家再生工事、着々と進んでいます。
7月より屋根の解体工事が始まり、室内の解体工事、屋根の再生〜耐震工事が行われ
ようやく、室内の床下地が上がりました。

古民家再生工事は新築工事に様に、どんどんと工事は進んでいきません。
職人さんの手仕事が多いので、毎日仕事は行っているのですが
新築工事に比べると、進み具合は緩いです。

緩いけど・・なんか、丁寧に仕事しているのが解って
古民家っぽくて良い様にも思います。
お施主さんも完成を急いでなく、良い物を作って頂いた方が良いと
ご理解いただいてますので、気が楽ですね。。。

工事は冬まで続きますが、まだまだゆっくりしっかりと作業を進めます。

※写真は解体工事から順々にです。

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2021年08月19日

完成建築写真撮影致しました。

津田で行っていた古民家再施工時の完成建築写真が撮影されました。

昨年8月に現地調査に伺い、10月末に着工し4月末にお引渡しされた古民家です。
では、ご覧ください。

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posted by 香川古民家 at 08:29| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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