2023年01月19日

国宝 松江城

年始に山陰へ出かけましたが、お目当ては松江城。
その中でも、柱・梁が目当てでありました。
1611年(≒400年前)築城、2015年国宝に指定。

柱、梁の何が目当てか・・。ひび割れでありますが
やっぱり、ありました。パックリ割れています。
安心しました。

更に分かったこととして、
@通り柱が、数か所に分かれている。(5階なのであたりまえか)
A柱を板で巻く工法(集成材の様)がされている。
でした。

大規模木造建築ですが、現在の様にLTCがあるわけではなく、
構造計算がされていることもなく、ボルトや免振装置があるわけでも
ないのですが、立派ですね・・。

※写真は
松江城、柱のヒビ、包板

IMG-1004.jpg




















IMG-1007.jpg


















IMG-1006.jpg




















posted by 香川古民家 at 00:00| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月15日

興雲閣

島根県松江城内にある、県指定有形文化財 興雲閣を見学してきました。

松江市が明治35年工芸陳列所として建築されました。
明治天皇の行在所に利用される目的で造られたため、
装飾・彫刻を多く用いた華麗な仕上げとなっています。
迎賓館の役目だったわけですね。
↓外観
IMG-1001.jpg
























昭和44年に県指定有形文化財
平成23年に歴史的風致形成建造物 の指定を受けています。
所有者は松江市、木造の二階建てで、1階にはカフェもあり、
展示室〜ホール〜事務室
2階は大広間に貴顕室、テラスが併設されています。
(2階大広間は貸切る事も可)
↓大広間、テラス、ホール
IMG-0999.jpg






















IMG-0998.jpg






















IMG-0996.jpg






















贅沢な造りの建物に身をゆだね、cafeでゆっくりするのも
良いかもしれませんですね。












posted by 香川古民家 at 00:00| Comment(0) | 伝統的建築物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月12日

香川県文化遺産保全技術者養成講座(ヘリテージ)

香川県文化遺産保全技術者養成講座(通称ヘリテージ)と呼ばれる講座に
22年度参加しました。
年間を通じ、60時間かけて沢山の先生方々より文化財を学び見学し
最終的に登録有形文化財登録ができるまでの準備とし、グループで物件を選び
報告を通しても、学んでいくというスタイルです。
登録有形文化財とは、文化財保護法改正(1996)によりできた文化財登録制度に基づき
登録原簿に登録された有形文化財で、よく青銅色した看板が置いてある有形文化財です。
ほっとくと、どんどん無くなってしまうので、こういった制度が出来たのでしょうね。。

講義は、建築史から始まり、左官・屋根・構造・防災等、多岐に渡ります。
建築士でなくても受講はできますが、慣れていないと解らない部分が多く
ある内容です。
普段見る事の出来ない図面や、聞くことのできない細かいお話等
携わる事ができ、文化財への取り組み方、寺社や古い建築に関しての
見方が随分変わることが出来ました。

講義は来年度も行われるようですので、建築関係者の方はもちろん
一般の方もご興味がお有りでしたら、参加してみてはいかがでしょうか?
良い体験になると思います。
詳細はこちら↓
https://kagawa-historical-archi.org/














posted by 香川古民家 at 00:00| Comment(0) | 伝統的建築物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月08日

2023謹賀新年おめでとうございます!

新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

なかなかここにもUP出来ていませんでしたが
昨年は古民家に携わることも多くありました。
更には、通称ヘリテージと呼ばれる
香川文化遺産保全技術者養成講座なるものも受講した
古民家活動に充実した一年でありました。

23年も古民家の改修工事を数件依頼頂いております。
私達の活動が、文化・建物を後世につながると嬉しいです。
なかなか難しい一年になるとは思いますが
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

※写真は松江城の柱(正月に見に行きました)

IMG-1007.jpg
















IMG-1004.jpg
























posted by 香川古民家 at 13:50| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月09日

里山の古民家 工事掛かりました

昨年初より打ち合わせを重ねてきました里山の古民家が
工事着工致しました。
紆余曲折いろいろありましたが、方向性も決定し
本格工事の始まりです。

浴室・水回りの工事、電気給排水、傷んだ部分の補修等
工事は5月頃までかかる見込みです。

このあたりの庄屋さんだろうと思われるお屋敷が
再生されて、次の100年を送られる事に
とても感慨深いです。

新築時に携わった職人さんに、叱責されないよう
職人共々しっかりとやっていきたいと思います。

※写真は解体工事に入った様子です。

P1070001.JPG














P1070002.JPG












posted by 香川古民家 at 00:00| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月06日

仕事始め

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は誠にお世話になりました。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

正月休暇中は良いお天気に恵まれました。
皆様方に於かれましては、如何お過ごしでしたでしょうか・・。

2022年、1月6日より始動となりました。
今年は早々より、高松市で2件の古民家再生工事が始まります。
どちらも設計事務所案件であります。
無事に工事が進み、お施主様のご希望に添える様、
地域の宝として古民家が末永く存続できるよう
力を発揮していきたいと思います。

今年も宜しくお願い致します。

2022.1.2
京都 永観堂方丈庭 より 枯山水

IMG-8774.jpg

















posted by 香川古民家 at 00:00| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月21日

古民家床下小屋裏探訪

中讃にて、古民家の床下・小屋裏探訪に伺いました。
四方蓋と呼ばれる讃岐によくある形状の屋根ですが
一般的にある農家のお宅よりは、格式が少し上で大きさも
倍くらいある古民家です。この村では中核的な存在では?とも
思われました。

間取りを取り、屋根の状態確認、小屋裏〜床下探訪と
最初に行う現場調査を行いました。
田んぼが広がる景色と、讃岐の田舎の生活が色濃く残っている
屋敷にホッとする気分です。

お施主さんには小麦藁(屋根材)の保存方法や
若いころ行っていた屋根修理について、貴重なお話を伺うことが
できました。この村での慣行だとは思いますが、
興味深くありがたいお話でした。

行った床下・小屋裏探訪と現場調査については
整理して見解とともに、お施主様へフィードバック致します。

◆写真は床下探訪中。
床下は、懐が深くスイスイと進めましたが、ギョッとするお客さんも・・。

IMG-8669.jpg
















IMG-8679.jpg



















posted by 香川古民家 at 08:47| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月04日

伝統的建築物保存地区

伝統的建築物保存地区 略して “伝建” と、呼ばれている制度ですが
文化庁(国)が市町村より申し出を受けて、価値が高いと判断された場合
保存地区として指定されます。
北は北海道 函館から、南は沖縄県 竹富島まで、120か所が指定を受けています。

四国では現在
香川県 丸亀市塩飽本島町笠島 
徳島県 美馬市脇町南町
    三好市東祖谷山村落合
    牟岐町出羽島
愛媛県 内子町八日市護国
    西予市宇和町卯之町
高知県 安芸市土居廓中
    室戸市吉良川町
八つの地域が指定されているそうです。
徳島の出羽は、令和2年の指定です。最近ですね。

指定されると、ある一定の補助とかもあるそうですが、
それよりも、地域住民が一体となって、保存しようとする
心意気が素晴らしいですよね。

香川でも、本島以外にも古い町並みが存在してます。
伝建は難しくとも、末永く後世に残って欲しいです。
また、近くの伝建を見比べたり、見学に行ったりするのも
楽しいので、ぜひ一度見比べてみて下さい。

◆写真は本島視察時の物です。

 P1030566.JPG

















P1030600.JPG
















P1030580.JPG 
















   
 
posted by 香川古民家 at 17:50| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月31日

古民家からのSDGs

古民家の小屋裏に潜入すると、沢山の物がありビックリすることがあります。
総じて、昔の方は物持ちが宜しかったようで、いろんなものが
大切に保管されています。
数十センチのヒモや、古新聞、“これ、どうすんの?”といった物も
多く保管されています。
物が少なかった時代に、大切に使っていたという事です、ね。

現代の様に、100均やコンビニ・スーパーに行けばなんでも揃う様なことも
なく、すべて自前で事をしなければならない時代ですので、
こういったように、物を大切に取って置いたのだろうと推測します。

最近よく言われているSDGsの一つの指針に合うような行動ですね。
物を大切にすることもなかなか難しい時代かもしれませんが、
未来の方々の為を考えて、
古来の方々の行動を見習うべき時代になっているのだと
私達も見習うべき とも思えます。

◆物でいっぱいの調査中の屋根裏。

P1060211.JPG














posted by 香川古民家 at 17:57| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月28日

古民家の庭

香川県古民家再生協会では、古民家そのものの色々な提案、工事を
行っていますが、古民家に伴う庭のお仕事も提案、作業させて
頂いております。

和風の庭は、最近では手に入らないような松、槙、柘植、等
手を入れるのが大変な植木や、その時期に手を入れないと
花が咲かないものもあります。
また、
庭に使われている、石や灯篭も場所な所に合った材質や置き方、
その人の個性もありますが、一定した作法もあります。

和風のお庭についても、ご相談下さい。

_E3A5789_R.jpg



















_E3A5788_R.jpg
















PA260004.JPG
















PA260024.JPG


















posted by 香川古民家 at 00:00| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。