2021年10月31日

古民家からのSDGs

古民家の小屋裏に潜入すると、沢山の物がありビックリすることがあります。
総じて、昔の方は物持ちが宜しかったようで、いろんなものが
大切に保管されています。
数十センチのヒモや、古新聞、“これ、どうすんの?”といった物も
多く保管されています。
物が少なかった時代に、大切に使っていたという事です、ね。

現代の様に、100均やコンビニ・スーパーに行けばなんでも揃う様なことも
なく、すべて自前で事をしなければならない時代ですので、
こういったように、物を大切に取って置いたのだろうと推測します。

最近よく言われているSDGsの一つの指針に合うような行動ですね。
物を大切にすることもなかなか難しい時代かもしれませんが、
未来の方々の為を考えて、
古来の方々の行動を見習うべき時代になっているのだと
私達も見習うべき とも思えます。

◆物でいっぱいの調査中の屋根裏。

P1060211.JPG














posted by 香川古民家 at 17:57| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月28日

古民家の庭

香川県古民家再生協会では、古民家そのものの色々な提案、工事を
行っていますが、古民家に伴う庭のお仕事も提案、作業させて
頂いております。

和風の庭は、最近では手に入らないような松、槙、柘植、等
手を入れるのが大変な植木や、その時期に手を入れないと
花が咲かないものもあります。
また、
庭に使われている、石や灯篭も場所な所に合った材質や置き方、
その人の個性もありますが、一定した作法もあります。

和風のお庭についても、ご相談下さい。

_E3A5789_R.jpg



















_E3A5788_R.jpg
















PA260004.JPG
















PA260024.JPG


















posted by 香川古民家 at 00:00| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月24日

再利用

古民家の現場に伺うと、二度三度、再利用されている材料を
よく見かけます。
床板をはぐると、●●公民館 と、墨書きされている板もありました。
建具も高さ調整に木を継ぎ足したものや
柱なんかも、全く違うところに穴が開いていたりするものもあります。
使えるものは、使っていたんですよね・・。
“この家の材料は、あそこから貰って来たんや”と、言うお話も
ちょいちょい伺います。

古民家の屋根裏に上がると、生活道具やなんかの材料の
端っこや、新聞や、いろんなものが積まれていたりします。
これも、使えるものは再利用しようとする気持ちの表れです。
当時は単に物がなかったという事なのでしょうが
それにしても、感心することが多いです。
良い物が小屋裏に有ったりしないか?と、思ったりしますが
今まで、お宝のような物はありませんでした。
今では不要のような物も、きっちり取っておいたようです。

SDGsという言葉が良く聞かれるようになったこの頃、
江戸時代〜明治~大正〜昭和前半のこの精神を見習って
伝統文化共々、未来につなげていきませんか・・。











posted by 香川古民家 at 17:44| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月21日

古民家の現調に伺いました。

先日ご相談を頂きました、東讃の古民家の現場調査に伺いました。
伺ってみると、現場調査とまで、畏まったものではありませんでしたが、
この地域(建築当時は範囲が極狭い)の特色いっぱい、
当時の大工さんの意趣・心意気詰まった古民家は感動ものでありました。

機械、コンピューター、重機の無い時代に、建築工事は一大事だったと
おもいます。それだけに、作り手(依頼する方も)の力の入れようは
大変だったと思われます。
そういった、労働力及び精神力の詰まった古民家を拝見すると、
住宅(家)や建築物はこうでないといけない と、深く想い直します。

古民家としては、若い方の古民家ではありましたが、
この現代に新しく作ろうと思えば、大変なものだけに
なんとか、次世代に向けて残って行ってほしいと思いました!











posted by 香川古民家 at 00:00| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月17日

いつから 古民家?

古民家って、何年前からの建物なるんですか?

良く聞かれる質問です。
特に定義はないように思いますが、個人的には石場建と
呼ばれる、コンクリート基礎に緊結されていない建物が
そうではないかと思っています。
建築的には、“伝統的構法”と、呼ばれているようです。
ちなみに現代の木造住宅の多くは“軸組構法”と呼ばれます。

大体70年位前頃から、伝統的構法は激減します。
70年程前というと、大戦終了後という事になりますね。
コンクリートが大勢を維持し出し、戦後復興に住宅建築が
大量に勃興しだす時代に突入する時期です。
より簡単に、多く建物を造るために、軸組構法という物が
幅を利かしていく時代に、伝統的構法は建築基準法からも
はみ出した訳です。

50年以前の建物を古民家と呼ばれる団体もあるようですが、
建築的に大きく変わる、伝統的構法が古民家と呼べるかな と、
個人的には思っています。
※いろんなご意見あろうかと思います。
 あくまで、個人的見解ですので、ご注意下さい。









posted by 香川古民家 at 00:00| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする