2023年11月18日

勝山の町並み

岡山県真庭市にある、勝山の町並み保存地区にお邪魔してきました。

出雲街道の宿場町として、また高田城下町として栄えてきたこの地域、
勝山文化センターから、中央図書館まで、南北に≒1km程位の町並みで、
町並みの各軒下には暖簾があつらえて居て、町並み保存に地域一体で
取り組んでいる様子が解ります。

旭川に沿う町並みには、cafeや食事所、酒造所蔵元(御前酒)
中央部には郷土資料館もあり、
道を一本外れますが、勝山武家屋敷、三浦坂、安養寺、妙円寺、化生寺と、
出雲街道沿いの名刹があります。
ゆっくりとした時間が流れる、山間の名所となっています。

岡山県初の町並み保存地区として指定されている(伝建ではない)とある
この街並みですが、駐車場も無料で整備されていますし、近隣にも
湯原温泉とかありますので、香川から併せて観光するのにも
良さそうです。

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2023年01月30日

ヘリテージマネージャー授与式

令和4年度香川県文化遺産保存活用技術者養成講座
(通称ヘリテージマネージャー養成講座)の授与式が行われました。
文化財若しくは文化財になっても良い様な有形の物が
取り壊されていく中、文化財登録やそれに準じた活動ができる
人間を増やしていこうと、香川県歴史的建造物保存活用会議として
1年間、文化財について学びました。

普段なかなか目にできないような文化財や技術に触れる事ができ、
知らなかった知識、曖昧だった経験部分がしっかりと身に付く事ができ
とても有意義な1年間(60時間講座)でありました。

個人としては、なかなか文化財級の建造物に携われる経験は
今後も少ないとは思いますが、
一年間養った目で、見る角度が随分と変わりましたし、
建造物の内容も理解度がUPしていると思いますので
自分が触る触らないは別として
良い建造物を後世に残していく考え方や
それを伝える言動を増やしていきたいと思います。
ご教授頂きました、先輩方、先生方、
ありがとうございました。

※写真は授与式の様子
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2023年01月26日

瓦の不陸と構造の腐朽

中讃にて、古民家の改修工事を行っていますが
附属建物(納屋)の棟に波打つ様子があり、そこも補修する事に
なりました。

納屋は棟まで一部分目視できていましたので、ある程度予測しながら
棟部分の瓦をはぐりましたが、下から見ていた状況よりはるかに悪い
状態でありました。

現場で大工と瓦屋と補修方法を確認し、補修用の材料依頼、
大工への指示、瓦屋への依頼をお願いしました。
※写真は瓦をはぐり、悪い部分を取り除いた時の様子

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色々と試行錯誤しながらではありますが、なんとか補修方法を取り決め
職人さんに依頼します。
この時、補修方法の合理性と職人との人間関係が出来ていないと
なかなか、良しやろうか!とはなりません。一筋縄とはいかないのです。。

※なんとか補修に向けて工事が進んでいる所↓

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2023年01月23日

八栗の遍路宿 改修工事

八栗寺(高松市北部・四国八十八か所第85番札所)近くの
お遍路宿・築150年程度の建物の改修工事に昨年末より
入っています。
屋根瓦から軸組まで、ごっそりやり替え
お宿の経営方針から変えていく、本格的な事業です。
※写真は屋根瓦撤去時
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建物は雨漏りや白蟻被害に合っていて、
このあたりで何か手を打っておかないと、
今後の存続は難しい程に傷んでいます。
そんな時期にコロナ禍や代替わりの検討も重なり
地業の検討に入ったのが、昨年の夏でした。

工事は今年の半ばまで予定されています。
この建物の魅力と歴史を受け継ぐべく
残すと所は残し、刷新するところは刷新し、
以後、150年存続すべく建物になるよう
お施主様と頑張っていきます。
※写真は室内解体後

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2023年01月19日

国宝 松江城

年始に山陰へ出かけましたが、お目当ては松江城。
その中でも、柱・梁が目当てでありました。
1611年(≒400年前)築城、2015年国宝に指定。

柱、梁の何が目当てか・・。ひび割れでありますが
やっぱり、ありました。パックリ割れています。
安心しました。

更に分かったこととして、
@通り柱が、数か所に分かれている。(5階なのであたりまえか)
A柱を板で巻く工法(集成材の様)がされている。
でした。

大規模木造建築ですが、現在の様にLTCがあるわけではなく、
構造計算がされていることもなく、ボルトや免振装置があるわけでも
ないのですが、立派ですね・・。

※写真は
松江城、柱のヒビ、包板

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