2021年10月14日

古民家の梁はなぜ丸いのか?

古民家に興味がある人は、古民家のあの太く丸い梁が
とてもお好きなようです。
改修工事途中に天井から現れてきた梁を、できるだけ
見せてくれと、お施主様は大抵おっしゃいます。
丸く、曲がった大きな梁は、黒く煤が付き、カッコいい物です。

さて、なぜ古民家の梁は丸く曲がっているのでしょうか??

古民家が建てられた当時、機械が無かったことが第一です。
木を組み合わせていくには、四角い方が簡単な事は
誰でも解りますね・・。現代の梁は全部四角です。
四角い方が良いのですが、機械が無いために人力で四角に
しようとすると、1本作るのに二人で2~3日かかったりします。
また、
トラックみたいな運ぶ機械も無いために、できるだけ近隣より
梁の材料となる木を運んで来なくてはなりません。
裕福に材料がないわけなので、安易に四角にしよう とは
ならない訳なんですよね・・。

なので、丸くて曲がっている梁が使われています。
大変だったのです。。









posted by 香川古民家 at 00:00| Comment(0) | 伝建地区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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